【実習生必見】「12のクライエントが教えてくれる作業療法をする上で大切なこと」
こんにちは!OTだみんです。
私は作業療法士を生業としており、作業療法の研究もしています。
ですので、新卒で病院入職した当初からデイサービスに転職した今も、作業療法について書籍や勉強会で学習しつづけています。
学生時代から買い集めた作業療法や心理学・哲学の本がせまい家に溢れていて、数は3桁に迫る勢いです。(きちんと数えたことがないので、もう超えているかもしれません)
そんな立場から、作業療法士の後輩の皆さんにぜひおすすめしたい良書を、厳選してご紹介していきたいと思います!
今回ご紹介する本は、実習に行く前の実習生にぜひ読んでほしい一冊、「12のクライエントが教えてくれる作業療法をする上で大切なこと」です。
では、さっそく見ていきましょう!
12のクライエントが教えてくれる作業療法をする上で大切なこと
概要
本の中に書いてあることが、すべて表紙に詰まっている本になっています。
この本自体は、12人のクライエントを通して、斎藤佑樹先生らが改めて学んだ12のことについて書かれています。
基本的には、教訓→症例報告という流れで記載があり、その中での先生の思考が書いています。
この本のイチ推しポイントはここだ!
作業療法の実践について、学生の立場からイメージをするのは難しいと思います。

PTとどう違うんだろう?
どういう点を注目して介入していくのがいいんだろう?
と、実際に自分が行う立場になり、経験しないとわからない領域があります。
この本は、そんな「実践者の経験」を、実践した人の視点から追体験できる本です!
臨床家がどこをみて、どんなふうに介入しているか、ということを軽い文体で書いています。
理論書のような、汎用性が高いものの抽象度の高い記述では、具体的な介入方法に演繹することが難しいこともあります。
この本では、普段色々出てくる作業療法理論を、皆様にわかりやすいように噛み砕いて書いており、実際に行われた具体的な介入例を知ることができます。
抽象的なお話しでは具体的な介入がイメージしにくい人には、個別の具体例が詳細に書いてあるこの本が、理解を深めるのに特に役に立つと思います!
この本を読んでほしい人
- 実習に行く前の学生さん
- 作業を重視した具体的な介入のイメージを知りたい方
この本は、私は実習に行く前の学生さんに特に読んでいただきたいと思います。
なぜかと言うと、学生さんが、変に臨床になれてしまうと、医学モデルベースに頭がなりやすく、作業モデルや作業の考え方をできなくなる人が多いからです。
※学生さんだけではなく、新人さんも要注意です。
現に私は、身体機能や精神機能ばかりに介入すればとりあえずOK!という実習地の価値観に染まり、そこを改善することしか見れなくなりました。
作業を重視した具体的な介入イメージをもたせてくれるこの本を、実習前に読めばよかったなぁ、と、筆者は思っております。

後から考えると、酷い実習生でした。正直、やっていたことは作業療法でもなんでもない。ただのPTの真似事でした。
これから実習に向かう学生の皆さまは、後悔のないよう、ぜひ「12のクライエントが教えてくれる作業療法をする上で大切なこと」、を手にとって見てくださいね。
続編も出ているようです!
まとめ
今回は、実習に行く前の学生さんにぜひ読んでいただきたい本として、「12のクライエントが教えてくれる作業療法をする上で大切なこと」をご紹介しました。
分量もそこまで多くなく、読みやすい本だと思います。
実習に行く前に、または現場への入職前に、是非とも目を通してみませんか?
この本を読んで、作業療法士はこういう観点を持つのだ、という理解を深め、いざ実習に臨んでください!
ここまで見ていただきありがとうございました!
以上、OTだみんでした!
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