認知症は命に関わる!余命を推測する基準、ADEPTとは | 現状維持OTを脱す!

認知症は命に関わる!余命を推測する基準、ADEPTとは

認知症について

認知症は命に関わる!余命を推測する基準、ADEPTとは

こんにちは!OTだみんです。

高齢化社会の中で増えている病気、認知症。

認知症は、物忘れによって生活を営むのに困難が生じる病気、とだけ思われがちです。

ですが、実際は直接的に「命に関わる」病気なのです。

えっ!?と驚かれる方も、いらっしゃると思います!

実は認知症はものすごい怖い病気なんですよ?

この記事を読んだら
「認知症が死につながる」理由を分かっていただけるかと思います。

また、認知症の重症度から余命を推定する基準であるADEPTについてもご紹介したいと思います!

では、さっそく、認知症が死につながる理由について見ていきましょう!

認知症は脳の病気

認知症とは、医学的に説明すると、「側頭葉が萎縮(小さく縮んでしまうこと)することで、記憶の機能が低下する」などの症状が現れる病気です。

このことにより、物忘れがひどくなるなどの症状が現れます。

つまり、認知症によって何か出来なくなる症状の裏には、かならず脳(と正確には脊髄、末梢神経)がいます。

なんか今日ボーッとするな

原因 →の血流が足りていないため

鬱だ…何もしたくない

原因 脳の一部(前頭葉)がしっかりと動いていない

地図が読めない

原因 脳の一部(後頭葉(目)と頭頂葉(空間の把握))の連結が甘い

みたいに。

元々何か出来ていたことができなくなった時って、
(特に、習慣的に行っていたこと、食事やトイレ、買い物でのお金の計算など)
脳のしわざだったりするんです。

理由は、さっき書いたように、脳が基本的には体を制御しているから。

脳を蝕む病気、それが「認知症」です。

重度認知症の世界

認知症が進み、重度認知症になると、どうなるでしょうか?

自分のこと、親しい家族の顔しかわからない
※それすら分からなくなることもままあります。

というのは有名な症状ですが、なんと言っても

寝たきりになる

最終的に脳の萎縮が運動を司るところまで影響するようになります。

重度認知症に至るまでには、頭を使わない・体を動かさないなどの習慣が大きく影響しています。

※以下の記事では、認知症を悪化させる要因はなにか?そして、認知症の予防のためにどのような生活習慣を取り入れればよいかについて解説しています。認知症は、一度病状が進んでしまうと劇的な回復は難しい病気です。ぜひ現在若くても、健康に過ごしていても、油断せず予防に努めていただきたいです!

認知症者の余命を推定するADEPTとは?

ADEPTで、重度認知症の方の寿命を縮める要因がわかる

ADEPTとは、以下の論文で登場する、重度認知症者の余命を推定するツールです。

Susan L. Mitchell, MD, MPH, Susan C. Miller, PhD, […], and Michele L. Shaffer, PhD
The Advanced Dementia Prognostic Tool (ADEPT): A Risk Score to Estimate Survival in Nursing Home Residents with Advanced Dementia(2010)

The Advanced Dementia Prognostic Tool (ADEPT): A Risk Score to Estimate Survival in Nursing Home Residents with Advanced Dementia
Estimating life expectancy is challenging in advanced dementia.To create a risk score to estimate survival in nursing home (NH) residents with advanced dementia...

ここには、認知症を悪化させ、死の危険に晒す要因が載っています。

該当する項目から点数計算をし、その点数の人の半年後の死亡率、1年後の死亡率を表から確認してみてください!

要因

要因ー年齢

年齢点数
65〜701点
71〜752点
76〜803点
81〜854点
86〜905点
91〜956点
96〜1007点
101以上8点

要因ー環境・属性

介護施設に入所した3.3点
男性3.3点
呼吸が短い2.7点
褥瘡が中等度ある2.2点
ADL全介助2.1点
寝たきり2.1点
経口摂取困難2.0点
便失禁1.9点
BMIが18.5より下1.8点
体重減少が著しい(1ヶ月で5%、半年で10%)1.6点
鬱血性心不全1.5点

死亡率

スコア6ヶ月死亡率12ヶ月死亡率スコア6ヶ月死亡率12ヶ月死亡率
~1点1%6%1〜2点4%8%
2〜3点5%11%3〜4点6%13%
4〜5点6%15%6〜7点10%23%
7〜8点12%26%8〜9点15%30%
9〜10点17%33%10〜11点21%37%
11〜12点25%42%12〜13点29%47%
13〜14点34%52%14〜15点40%57%
15〜16点46%62%16〜17点52%67%
17〜18点57%79%18〜19点64%76%
19〜20点67%79%20〜21点73%84%
21〜22点77%87%22〜23点83%90%
23〜24点83%91%24〜25点88%94%
25〜26点88%96%26〜27点83%90%
27〜28点95%100%28〜32点100%100%

余命を縮める意外な要因

ADEPTを実際にしてみた方はわかるかと思いますが、

  • 男性
  • 介護施設入所

が1番の認知症悪化、そして死亡にいたる原因として大きいということになります。

介護施設では、本人たちのやりたいことが、環境の制限でなかなかできなくなることがあります。

施設にいると、スタッフ側が世話をやこうとして本人たちの役割が減り、頭を使わなくてもよくなる部分があります。

また、何もしない、何もできない クライアントのことを、
手のかからない人。いい人。と捉えがちなことが悪い影響を与えているのではと考えています…

頭を使わないこと、体を動かさないことは寿命を縮める恐ろしい第一歩です。

施設にいるからこそできるアクティビティなどもありますので、せっかく施設を利用しているなら頭を使い、体を動かす機会を意識して増やしてみましょう!

まとめ

この記事では、認知症の恐ろしさは物忘れだけではなく、死に直結する病であること、そして重度認知症の方の余命を推定できるADEPTというツールについて紹介しました!

認知症の本質は脳の機能低下であり、それは物忘れと言った認知機能のみならず、重症になれば身体の機能にも悪影響を及ぼします。

認知症の方、または身近な人に認知症の方がいる方は、今回の記事を参考に認知症を悪化させないような生活習慣を実践したり、さりげなく提案してみたりしてみてくださいね!

また、認知症の予防や進行の抑制のためにどのような行動を取るべきかは、以下の記事で記載しています。今、若くて健康な方も、健康寿命を伸ばすために今のうちから認知症を予防する生活習慣を取り入れておきましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

以上、OTだみんでした!

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