転職ありきで職場を選ぼうー今後就職してOTを目指す君へー
こんにちは!OTだみんです。
リハビリ職を目指している学生の皆さんは、どのような方針で職場を選ぼうと思っていますでしょうか?
実は作業療法士の場合、技術を極めたいのか、安定して稼ぎたいのか、研究者になりたいのか…などのキャリアの方針によっては、転職前提で仕事を選んだほうがスムーズであるケースがあります。
まだ本格的に臨床に出たことがない立場で、先々のキャリアを決めるのは難しいと思いますが、各キャリアに適した転職先のイメージがあれば就職後の進路変更も可能です。
後悔しないキャリア形成をするためにも、ぜひ「学校では教えない作業療法士のキャリア形成」を頭の片隅においてくださいね。
では、詳しく見ていきましょう!
進みたいキャリアに応じて転職を使おう!
自分が、OTとしてどのように働きたいか、イメージしましょう。
そして、最も近しいキャリアプランを頭に入れておくのがいいと思います。
- 作業療法士を臨床で極めるなら、全ての分野をやる(2回は転職)
- お金を安定して稼ぎたいのであれば、経験年数を持って、地域の病院に転職し、役職につく(最低1回は転職)
- 新しい知識を吸収し続けていきたいのであれば大学病院などに転職して入る(最低1回)
- 大学院にいって研究したいのであれば、非常勤も覚悟で職場を選ぶ
では、具体的に各項目を見ていきましょう。
作業療法士を臨床で極める
作業療法士は3分野に分かれていると言われています。
- 「小児(発達)」
- 「身障」
- 「精神」
理想を言えば、すべてできて作業療法士です。
ただ、すべての現場を経験したことがある人は少数派でしょう。
実際に臨床家として「作業療法」を極めたいのであれば3分野すべてにいくことをお勧めします。
さらにできれば、「急性期」「回復期」「生活期(維持期)」の全てを経験されることをお勧めします。
ただ、全部回るのに9つの職場、8回の転職は正直現実的でないため、転職も使いつつ、大きいグループの病院に入って、人事異動でいろんなところを経験するのが1番いいかなと思います。
転職に関して、特に今までと違う分野に行く際は、はじめは業者を頼ることをお勧めしますよ!

ここで少し経験談ですが、私も異分野をまたいで転職をしました。
正直、他分野は全く理解できない現場環境があります。
給与水準や求人の出し方など、同じ作業療法士を求めている現場同士でも慣習にギャップがあることもあります。
ですので、初回の転職や、他分野への転職に関しては業者にお願いしたほうが安心かと思います。
お金を安定して稼ぎたい
安定してお金を稼ぎたい!という方は、初回に病院に入って、その後に管理職を目指しましょう。
しかし、入ったばかりのセラピストはなかなか管理職にはなれないのが現状です。
戦後にできた作業療法士という資格は、今まで多くの資格保有者を生んできています。
大体40代になって、ようやく管理職がまわってくる、というイメージです。
15年ほど入った会社、病院で働き続ければ「管理職の可能性」が出てきますかね。
…そこまで待てますか?
転職で管理職に就くまでのスピードをあげるのも一つの選択肢です。
これは、はじめに入った病院で経験数を持ったり、何かしらのプロジェクトに関わったり、学会で発表したりして、アピールポイントを持っておき、転職する!ということです。
管理職の方がご高齢であり、退官されそうなところを狙うとなおいいかもしれません。
※注意点として、中堅がいないリハビリ部署は、ブラックである可能性が捨てきれません。
OT同士のつながりを持って他の病院のブラック度合いを確かめたり、転職のプロに直接つっこんでみてもいいかもしれませんね。
※余談ですが…
お金を稼ぎたい!という気持ちがあるならば、副業にチャレンジしてみるのもよいかもしれません。
最近は、Youtubeの広告収益やブログ(Google AdSenseやアフィリエイト)、せどりなどの様々な副業のはじめ方がネット上で解説されています。
無料や少額で学び、開始することができるのでリスクも少ないです。
こうして副業でプラスアルファを稼ぎつつ、管理職になるまで現場で働き続ける、というのはこの時代に合った一つの手段であると思います。
しかし、病院によっては、「副業禁止」なんて設定しているところがありますので、要注意です。
就業規則をよく確認しましょうね!
大学病院などの最先端の病院入職
転職で大学病院などの最先端の知見が集まる場所に行きたい場合、転職は一つの手段ですが、注意すべきことがあります。
それは、なかなか正職(正社員)を募集していないことです。
そこで、正職の募集が出るまで他病院で待ちつつ、アピールできる実績をつくるのがよいと思います。
大学院にいって研究したい
これはOTだみんのリアルな経験からお話しします。
大学院に行く場合、流れは2つあると思います。
- 学部卒業後、そのまま大学院修士課程に進む
- 学部卒業後、いったん就職した後、修士課程に進む
実は大学院に進んでから就職するのは少し難しくなる傾向にあります。
世の中には大学院で培った”研究”や”専門性”のノウハウを求めていない現場のほうが多いと言わざるをえません。
研究畑や教育畑で生きていくのならばよいのですが、民間に就職しようと思った場合、年齢や給与の面で企業に難色を示されがちです。
ですので、進学を選ぶかどうかは先のキャリアのイメージを明確にして決めることをオススメします。
社会人になってから大学院に進むケースでは、通う研究室のゼミなどのスケジュールと仕事が両立できるかが重要になります。
職場の理解と、師事する先生の理解をよく得たうえで調整しましょう。
もともと働いている場所が学業と両立することが難しい職場であったり、研究を行える環境がなかったり(研究によっては、勤め先のクライアントからデータをとることもあります)などの理由から、適した職場に転職することが避けられない場合もあります。
私も、大学院に通うために適した職場に転職する経験をしました。
しがない私の転職体験談で良ければ以下にリンクを貼っておきますので参考にしてください!
まとめ
この記事では、キャリア別の転職活用についてお伝えしてきました。
各キャリアプラン別の転職について説明しましたが、何よりも大事なのは自分の理想の生活や仕事生活を明確にイメージしてみること
もちろん、途中で方向修正をしてもかまいません。
人々のQOLを支えるOTのみなさんが、自分自身のQOLも一緒に高められるようなお仕事を見つけられますよう、願っております。
参考になればうれしいです!
以上、OTだみんでした!
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