【対人ハック】認知症のクライアントにモテるコツ3選
こんにちは!OTだみんです。
私はデイサービスで働く作業療法士ですが、特技が一つあります。
それは、性別関わらず認知症高齢者のクライアントにモテること!
※もちろん恋愛的にじゃないですよ!(笑)好感度を高く取られやすいということですね!
同僚と比べても、真っ先にセラピストとして存在を覚えてもらったり、ご指名をうけて介入を行ったりする頻度が多いです。
今回は、そんな私が心がけているちょっとしたコツが他のセラピストにとっても有用であればと思い、ご紹介しようと思います。
認知症高齢者のクライアントと信頼関係が築けると、提案や誘導を聞き入れてもらいやすく、評価介入もスムーズになりますから、ぜひやりやすいものから実践してみてくださいね!
また、主眼は認知症高齢者ではありますが、対人関係において誰に対しても意識すると良いハックでもありますよ。
では、見ていきましょう!
認知症高齢者と交流するうえでのポイント
認知症高齢者と交流するうえでのポイントはこちらです。
- 知り合いであることを強調する
- 相手にとって、なって欲しい存在になる
- 相手の喋り方に、自分の喋り方を似せる
1、知り合いであることを強調する
短期記憶障害をもつ認知症の方は、常に周りの人が誰なのか分からず、初対面のひとばかりで恐怖を覚えます。
集団の中にいても、周りが知らない人ばかりで孤独です。
そんななか、気軽に、友人の距離で話してくる人がいるとします。
当然、認知症の方でなくても、知らない人から馴れ馴れしく話しかけられたら、警戒しますよね(笑)
でも、認知症の方に存在を覚えさせることは器質的に不可能です。
では、どうするかというと、「知り合い」であると印象づけましょう!
たとえば、
- ご家族の名前
- 習慣
- 趣味
など、ほかの人が知るはずのない情報をこの人は知っている、と思わせます。
また、それらについて助けが必要なものにはアシストしてくれる人だ、と思ってもらえると、認知症の方も心を開きやすくなります。
2、相手にとって、なって欲しい存在になる
なって欲しい存在、とは、親しみを持ちやすいキャラクターということです。
私はこれは、
男性は「同志」
女性は「主婦友達」
のキャラクターで基本的に接するようにしています。
そうすると、敬意と帰属意識(仲間なんだという感覚)を忘れずに接することができます。
よく、認知症の方に対しての対応で「パーソンセンタードケア」という考え方がありますね。
私は上記のように基本的に男性には「同志」、女性には「主婦友達」(※もちろん相手の性格や価値観に応じて、逆にすることもあります)の感覚で接していれば、必ず「パーソンセンタードケア」の考え方をクリアすると思います。
対男性「同士」
「同志」とは、一緒に生きていく上でスクラムをくみ、困難にも一緒に立ち向かう存在です。
基本的には、長々とお喋りするのではなく、調子を確認する挨拶や現状に対してどう思っているかなどを聞きます。
けして、子供扱い、老人扱いしません。
つねに1人の年上の男性として、相応に相手のプライドを立てて接します。
対女性「主婦友達」
「主婦友達」は、家事のことを聞いたり、世間話したりといった感じです。
対女性の対応を主婦友達に据えるのは、今の高齢世代の女性が専業主婦である可能性が高いためです。
※余談ですが、これから世代が変わって女性高齢者にも職業人が増えると、それに応じて対応をアレンジする必要もあるでしょうね。
振る舞いについてですが、周りの人から見ると、私は「おねえ」に見えるそうです。※ちなみにちょっと意識してやってます(笑)
基本的に主婦としての先輩なので、友達というキャラクターの親しみをもちつつも、先輩に接するようにやっていきます。

「同志」も「主婦友達」も共に、相手に歩幅を合わせていく必要がありますよね?
価値観がズレていたり、思考速度がズレていると「同志」「主婦友達」、どちらにもになれません。
3、相手の喋り方に、自分の喋り方を似せる
これはとても実践しやすいです。
ゆっくり話される人にはゆっくり話し、早くしゃべる人には早くしゃべりましょう!
喋るスピードは、その人の思考速度、考える速さを表しています。
ですので、言葉を届ける時、仲間だ!と思ってもらいやすいのは、
喋るスピードを合わせることです。
さらに、できればなんですが、
その人の方言や言葉の使い方に寄せる
というものもあります。
これは、バックトラッキングという会話の技術になります。
具体的には、
「~じゃ」
という語尾を使っていたら、「じゃ」を使ってみたり、
私的には~、という会話の入りを使う人には「私的にも~」と返してみる
といった感じですね。
基本的にはこの2つがしっかりしていれば、認知症対応は困らないと思います!!
作業療法士として大切なこと
認知症の方に限らず、なんですけど、基本的には「自己の治療的活用(IRM)」という考え方でクライエントと接してください!ということです。
いろいろ技術的な側面もあるのですが、本質を端的に述べると、
「自分の態度・発言全て治療材料と思え」
ということです!
作業療法士はクライアントに経験を与える仕事です。
つまり、会話も経験。
その人との人間関係をどのように構築するかも経験なのです。
ですので、普段何気なく振る舞っている自分の言葉や行動にもセラピストとして責任を持てるようになりましょう!
まとめ
今回は、認知症高齢者の方にモテる(好感度UPする)ためのテクニックを3つご紹介しました。
特に「相手にとって、なって欲しい存在になる」「相手の喋り方に、自分の喋り方を似せる」は認知症高齢者だけでなく、普段の人間関係にも通用する考え方だと思います。
ほんの小さなテクニックでも、意外と効果は大きいです。
簡単に実践できるものから、ぜひトライしてみてくださいね!
ここまで見ていただきありがとうございました!
以上、OTだみんでした!
コメント