【新人攻略】作業面接とは?ー面接と問診の違いー
こんにちは!OTだみんです。
突然ですが、みなさんは作業療法士ですか?
作業療法士の方は、介入時に面接をされているでしょうか?
OTで、「面接」を介入時にしてない、やったことないという人がいれば、それは本当に作業療法なのですか?と疑問がつく可能性があります。
しかし、残念ながら現場ではそれほど面接に重きを置いていないことも多いです。
面接が重要である理由を理解するには、作業療法士の本来の目的を理解する必要があります。
ここでは、本来の作業療法士にとって作業面接は必要不可欠であること、そして作業面接と間違えられやすい問診との違いを解説いたします。
では、詳しく見ていきましょう!
作業面接を行う理由
作業面接は本人の意向・健康観や文化、習慣などを評価するために行う面接です。
作業療法士は、本来、その人の健康観、健康に寄与するべき職業であるので、その価値観に一番近いものを再獲得できるように介入していく必要があります。
そのために、その人が価値をもっているものを評価しておく必要があります。
作業療法士の職業観については、以下で詳しく書きました。
以下を読むと”本来の”作業療法士、と留保をつけている理由もわかると思います。
もしよろしければご参考にしてください。

作業面接と問診の違い
まず、問診と面接の違いですが、
問診はあくまで今回受傷のことや、身体機能、疼痛についてなどを聞くのみです。
症状を捉えるのが問診、と思ってください。
一方面接は、症状のことも聞きますが、より重きをおくのは上記記載の「何に価値をもっているか」です。
何に価値を持っているかを聞き出すために、評価するために、COPMや生活行為聞き取りシート、OSAなどを使用していきます。
そのなかで、新人さんに一番分かり易い、とっつき易いのは生活行為向上マネジメントの「生活行為聞き取りシート」「興味関心チェックリスト」でしょう。
作業面接とは?
作業面接とは、実際に作業をさせ、その現場をみることで評価を行う、いわゆる観察評価の一部です。
私の学校では、紙から箱を作らせ、その動作過程などをみながら手指の巧緻性や精神運動、高次脳機能などの精神機能の評価を行なっていました。
それに加え、わざと環境をセッティングし、どのように行動するか、反応するかを評価するのも作業面接であると考えます。
ですので、AMPSやMOHOSTも作業面接です。
他には、AーONEという、ADLを評価し、高次脳機能や精神機能の評価を行うものがあります。
上記の評価を使いたいなら、勉強会に参加することをオススメします。
それぞれ、独自の言葉や思想があり、使いこなすためにはしっかりとバックグラウンドを勉強しないといけないためです。
作業面接を今すぐ行いたい!でも、勉強会参加はちょっと…という方へ
作業面接や面接は何も定型の評価を行わなくてもできます。
簡単に言えば、
- 面接で本人の生活・価値・習慣を聞き出す
- 作業面接で、作業遂行上の問題点・ストロングポイントを評価する
の2つができればいいんです!
ですので、病院で実践するには、クライアントがリラックスできる環境を用意して
- 退院後なにをしたいか
- 何が困りそうか
- どんな生活を送ってきたか
- 何が大切なのか
を会話しながら評価すればいいのです。
作業面接は、離床課題を使えばいいです。
離床課題についてのページは以下参照。
離床課題を遂行する上で、環境を設定し、どのようなアクションをとるかを観察すれば良いです。
まとめ
この記事では、作業面接の目的とやり方について解説しました!
本来の作業療法士の役割である、クライアントの価値観に合わせた評価介入の実践のため、作業面接は不可欠なものです。
面接や作業面接の良い実践のヒントとなれればうれしいです。
以上、OTだみんでした!
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