【新人前教育④】学習習慣必須!効率よく勉強する工夫をしよう!
こんにちは!OTだみんです!
新人前教育シリーズでは、作業療法士として入職する前の新人の方にぜひお伝えしたいことを書いています!
今まで、作業療法士として生きていく上で、学校で教えてくれない作業モデルについて現場で働きながら勉強する必要があるとお伝えしてきました。
そこで第4回では、忙しい中でも効率よく学習を続けるためにできる工夫をご紹介していきます!
効率よく学ばなければいけない理由
作業療法士は国試後、働きはじめて勉強することがたくさんあります。
- 作業モデル
- 疾患などの知識
- 介入方法
そのうえ、既存の知識も最先端の研究で更新されます。
そんな時に勉強習慣がついていないと、本当に大変です。
実際、私は学生時代の勉強量が1
国試期と実習生の時期が2とすると、
だいたい1.8~2程度勉強しています。
本当に勉強しても勉強しても足りない…。
特に、現場の先輩たちと肩を並べてやっていくためには、知識で補填していくしかありません。
エビデンスをしっかりと確認し、臨床でやっていくこと、これが一番です!

ちなみに、臨床のために勉強をみずからしていくと、臨床が楽しくなります。
押し付けられてイヤイヤ勉強するより、自発的に学んだ知識を現場で役に立てると達成感が感じられますよ!
しかしながら現場で働きながら国試以上の勉強量をこなすのは時間と体力の勝負です。
そこで、少しでも短い時間と少ない体力で、学習習慣を身に着け、効率よく勉強できるようになることが必須になるということですね!
では、続いては効率のよい学習の方法について具体的にみていきましょう!
効率を高める学習の工夫
自分の認知特性を知ろう
自分の認知特性を知るための問い
まず、強力なツールとして「認知特性」を知ることを紹介します。
認知傾向、というのは簡単に言えば「どのように頭で理解しているか」という意味です。
一言では説明が難しいので具体例をあげてみます。

自分の認知特性を知るために、質問に答えてみてください!
海を想像してください。
さて、皆さんの脳裏には何が浮かびますか?
- 海の光景の静止画
- 海の光景の映像
- 「海」という文字
- 砂浜の暑さや海の冷たさ
- 波の音
今出てきたのが、あなたにとっての認知特性です。
- 視覚ー画像
- 視覚ー映像
- 視覚ー文字
- 体性感覚
- 聴覚
のうちどれかの知覚で認識するクセがついています。
視覚優位者は画像や映像、文字などさらに3つのタイプに分類されます。
どの認識が優位であるかによって、行動の得意・不得意が分かれます。
音楽ー人の言葉や話を聞き、文字や復唱するのが得意 板書が綺麗 リスニングの化け物
・画像ー写真やイメージで頭に残っているので、映画や漫画が好き。ストーリーを永遠と細かく覚えている
・文字ー日本語や英語、外国語の取得が早く、うまく、活字が好き。勉強も文字だけの本がいい
・感覚ーダンスやスポーツは好きで、取得が早い。感覚の天才。
こんな感じ。
あなたはどれに当てはまりますか?
認知特性に合った方法で勉強するべし
さきほどの問いで当てはまった認知特性は、あなたが学習をすすめる上で武器になる認知の方法を表しています。
- 視覚優位なら、覚えたい事柄に関連する画像や映像、清書したノート
- 聴覚優位なら、動画や講義音声といった、音が聞ける教材
- 体性感覚なら、手技なら実際に誰かにやってみたり、歩きまわって声に出しながら暗記したり、踊ったりなど、体全体の感覚を使って覚えられる手段
このように自分の認知特性をうまく使うと、勉強しやすいですよ。
特に体性感覚優位の方の場合は、日本の教育では体性感覚を使った覚え方がメジャーではないため、暗記に苦労している人も少なからずいると思います。
多くの教科書や論文、ウェブサイトは文字ですから、どうしても視覚優位の人が従来の教育を受けて学習するのは得意である傾向があります。
ぜひ、いろいろな学習の方法を試して、自分にあったやり方を作り上げていってくださいね!
学習に適した環境を構築する
次に環境設定の話。
環境なのですが、まず、座る姿勢がどれであれば1番勉強を
「継続」
しやすいのかを評価する必要があります。
実際に、以下のどの状況が一番学習しやすい状況でしょうか?
- 地べたに座って
- 椅子に座って
- 立ったまま
- 歩きながら
実際に試してみましょう!
適した状況がわかったら、その状況を作り出して勉強できる環境を構築しましょう!
1番勉強が捗るのが「家」であれば朝までの勉強などにも対応できますから融通が利きます。
ですが、もちろん、家で勉強することが難しい人も一定数いますよね。
- カフェ
- 漫画喫茶
- イートインコーナー
- 図書館
- 職場
などでどの環境が1番勉強できるか、持続できるかを評価しておく必要があります。
習慣化すべし
この勉強習慣をつけるプロセスで最も難関なのが、実際に学習を習慣とすること。
いうまでもなく、自律的に自分一人で勉強できるのに越したことはありません。
他者がいる環境だと、友人の誘いなどに邪魔されたり、気が散ったりして集中力が低下してしまいます。
しかし、せっかく作った学習環境に出向いたり、自律的に学習を進めるほどモチベーションをあげることがなかなかできない、というのであれば、周囲の人間を巻き込むことがおススメ。
周囲の人間との「約束」であれば、その環境に行かざるを得ません。
そうして週に1回でも時間を取るようにしていきましょう。
まとめ
今回は、入職後の忙しさを見越して勉強習慣をつけ、効率よく学習するための工夫についてご紹介しました。
まずは上記の取り組みを行い、まずは3日間、それから1週間、1ヶ月と少しずつ続けていくこと。
1ヶ月続けば、無意識の中に勉強が息づくようになるので、基本的には勉強習慣ができていると評価できます。
こういった話をさせていただきましたが、OTだみんもまだ学習の途上です。
一緒に作業療法を学習していく仲間を、随時募集しています!
奥の深い作業療法を、一緒に勉強していきませんか?
ここまで見ていただきありがとうございました!
以上、OTだみんでした!
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