【学生必見】臨床実習はこれさえできてれば何とかなる
こんにちは!OTだみんです。
このページを開いている、ということは、あなたは臨床実習を控えてる、もしくは、開始直後の方でしょうか。
はたまた、臨床実習の真っただ中で苦しんでいて、たまたまこのページに行き着いたのでしょうか。
じつは、臨床実習を無事に終えるうえで無視できない重要な要素があります。
自分の経験でも、周囲をみていても大変に重要な要素なのですが、あまり語られているのを見たことがありません。
この実習を何としてでも無事に終えたい、という方のお役に立てればと思いこの記事を書いていきます。
※ここで事前に注意をさせてください※
※実習生以外、新人には見てほしいですが、臨床実習を指導する側の人間はできれば見ないでください(笑)
※2年目のリハビリ現場で働いてる人が書く記事です。あくまで、学生10人程度をみていて、上手く人と上手くいかない人を比較し、また、自分の学生、新人時代の上手くいかなかった経験、友人の経験から書いています。
意見はどしどしお待ちしております!
では、お伝えします!
実習の成功に重要な要素は…
みなさん、実習生は何ができれば成功すると思います?
臨床の知識!
手技!
信条!
目標!
色々言われると思います。
しかし、学生は知識が不十分で、経験もない状態です。
これから学ぶ立場なのですから、これは当然のことです。
ですから、上に書いたような部分に完璧を求めるのは酷だと思いますし、現実的ではありません。
学校の優等生が実習の優等生とは限らない!?
私の同級生の中には、
- 勉強全くしない~
- テストは赤点ばかり
- なんとか実習までこぎつけた!
という、いわゆる学校の中では劣等生の人と
- テストは常に成績上位
- 遅刻欠席はしない
- 優秀さは先生のお墨付き!
といった、いわゆる優等生。
この2人がいましたが、意外にも優等生は臨床実習に苦戦し、劣等生は楽に実習を終えました。
つまり、知識や経験を多く積んでおくことが臨床実習の攻略法ではありません。

もちろん、だからといって、学校の勉強を疎かにしてはいけません(笑)
最低限の知識がなければアウト!です。
知識に自信がなければ、事前に患者層を調べ、最低限の疾患の知識は持っておきましょう。
では、先程の劣等生と優等生は何が違ったのでしょうか
それは、バイザーとの人間関係の構築です。
えっ、と思われる方もいるかもしれません。
では、どうしてバイザーとの人間関係の構築が重要になるのか、理由をお伝えします。
バイザーは教育のプロではない
本来ならば、教育をするに足る人間、現場のセラピストに臨床実習のバイザーをさせますよね?
しかし、バイザーは教育学や心理学をしっかりと学んでいる人ばかりではありません。
基本的にはバイザーは現場のセラピストの先輩です。
つまり、学生さんのことを感情で捉え、感情に引きずられ、評価をするのです。
これは、バイザーが教育やマネジメントの素人でもなれてしまうシステムである以上、仕方がないことです。
そしてこういったバイザーの下では、学生が優秀かどうかよりも、バイザーと学生の間でいい人間関係が築けるかが重要な要素となるのです。
コミュ力の低い学生が今からできる対策!レベル1
残酷な事実ではありますが、人間関係を短期間で構築できる、いわゆるコミュ力が高い人が実習で上手くいくことが多いです。
逆に、人付き合いが上手くない、人間関係を構築するのに時間がかかる人が実習で苦労する傾向にあります。
前者の人は、実習は精神的・体力的に「きつい」と思いますが、辛くはないと思います。
では、後者の、人付き合いが苦手な人はどうすればいいでしょうか。
ここでは、その攻略法をお伝えします。
実習中に以下を実践していきましょう!
- 大きな声で挨拶をする
- 無知なことを恐れず、バイザーにガンガン自分から質問する
- 勉強したことを明確に提示する
上の3つは、最低限だと思ってください。
できていないと、「実習に何しにきたんだろう…」とバイザーに負の感情を植え付けてしまいます。
では、各項目の理由について解説していきます。
大きな声で挨拶をする
挨拶は、自分の人となりを判断されてしまう重要なものであり、なめてはいけません。
挨拶ができないだけで、もしくは小さい声となってしまうだけで自信がないようにみられてしまいます。
また、心理学的に挨拶は「人に会話の機会を与え、何かしてあげたい」という感情を引き出す、と言われています。
バイザーや担当患者さんにその気にさせれば最高!向こうから助言や庇ってくれます。
無知なことを恐れず、バイザーにガンガン自分から質問する
質問は「意欲があります」という意思表示です。
またほんとうにわからないことを聞くことで現場に即した、いきた知識になっていきます。
これは、ガンガン質問する相手がバイザーであることが重要ポイントです。
バイザー以外にも質問してほしいんですが、バイザー以外ばかりに質問しているとバイザーは、本来聞かれるはずの自分よりほかの人間に聞いているのでいい気がしません。
「嫌われている?」「論破や怒られるのが嫌だから他の優しい人に行っている」と思います。
※私の経験上でもそうですし、学生を担当しているバイザーがこれを裏付ける発言をしていました。
勉強したことを明確に提示する
これは、ここまでやってきました!というものを可視化することで、バイザーが感情による評価より客観的な判断をしやすくなります。
また、指導する側も指導するポイントがわかります。
実践するポイントは、レポートに反映できなかった、ただ読んだだけの物も提示できるようにすることです。
レポートにやったことを反映できていないまま提出すれば、せっかく資料を探したり読んだりしていても「何もしなかった」と評価されることがあります。
ですので、読んだ論文や文献をすぐに提示できるように印刷して持って行ったり、パソコンに入れておくといいです。
すると、それは読んだんだ、とバイザー側も認めざるを得ません。
人間関係の構築に難しさを感じない人や、実習中の人で今のところ困っていない人は上の3つを守りましょう。
しかし、上3つで解決できないレベルで困っているといった人や、人間関係を構築するのに難を持っている人は
「コミュ力の低い学生が今からできる対策!レベル2」も読んでください。
コミュ力の低い学生が今からできる対策!レベル2
無知なことを恐れず、バイザーにガンガン自分から質問するを実践するのが難しい人は、自己開示を実践しましょう。
- 自己開示系の雑談をする
- アドバイスを求める雑談をする
自己開示系の雑談をする
これは、自己開示の中で一番やりやすいです。
自分は〇〇をやりたい。それでこの実習に臨んでいる。だから、バイザーの背中をみて勉強したいです!
とテンプレを書いておきます。
これは、職業観を相手にダイレクトに伝えることで、自分を知ってもらえる効果があります。
また、その目標に対して、どういう指導をしたらいいかな、とバイザーに考えさせることができます。
アドバイスを求める雑談をする
これは最終奥義です!
これができると実習はうまくいきます。
これには、
- 自身を知ってもらい、恐怖感を取り除ける
- 共感性を持たせる
- 相手の話題を引き出し、こちらの、バイザーに対する恐怖感を取り除ける
という3つの効果が主にあります。
相手のことを知っていれば怖さが減ります。
たとえば、隣に座ったひとが全く知らない人の場合と、人となりを知っている人、家庭環境や趣味まで知っている人、の場合、どの人が一番怖くないですか?
よほどのことでない限り、最後のその人のことを詳しく知っている人じゃないでしょうか。
それは相手も同じです。
何を考えてるかわからない、どんな人かもわからない人は必然的に恐怖を生み、負の感情の連鎖に陥りやすいです。
では、自己開示ではどんな話題をしたらいいの?と思うでしょうので、例を出しておきます。
話題としては、アドバイスをもらうていで、自己開示をしていくのがいいでしょう。
- レオパレスなどの、今の宿泊先について
- バイザーの実習と比べて、今はどうなのか
- 体調管理どうしていたのか、睡眠時間など
- 娯楽はどうしてたか
などがやりやすいかと思います。
バイザーが、自分の経験に基づいた語りに入ったなら成功です。
人間は自分の体験や考え方を語るのが快感である、と心理学には言われています。
上手く使いましょう。
最後に
人間関係は、組織で働く以上切っても切れないものです。
職場に新人として入った時も同じ壁が立ちはだかります。
ですので、実習も練習だ!と思ってやってみてください。
バイザーは、臨床家であっても、教育者ではありません。教育の免許を持っているわけでもありません。
バイザーの評価を過剰に気にしすぎないようにしましょう。
では、人間関係を改善してすこしでも過ごしやすい良い実習をしてくださいね!
以上、OTだみんでした!

ps.私は実習にてストレス性胃腸炎で40度でました(笑)
新人時代に自殺したいと思ったこともあります。それでも今セラピストできてる。きっとみなさんもできますよ!
コメント