その見学、ためになってますか?学びを深める見学の仕方【新人・学生さん向け】
こんにちは!OTだみんです。
今回は、新人さんや学生さんに向け、効率よく学ぶための見学の仕方についてお伝えしようと思います。
見学は、なにを見たらいいかわからずに受けていると、とてももったいないです。
なにより、そういった状態では受けている途中で非常に眠くなりやすいです(体験談)。
ここでは、現役作業療法士の立場から「何を見るべきか」「なにを質問すべきか」などのポイントをお伝えしますので、これらの点を抑えて周囲の方と差をつけてくださいね!
この記事はこんな人の参考になります。
- 見学の目的が、よくわからないまま受けている…。
- 見学で、何を質問するべきかわからない!
- 見学中、退屈になりどうしても眠くなる……!
では早速、学んでいきましょう!
見学の目的はこれだ!
目的を知らないまま見学をしているなら、それは眠くもなりますよね。
では見学の目的とは何でしょうか?
見学の一番の目的は、先輩OTのリハビリを見ながら、思考のプロセスを学習することです。
各Thは皆何かしらを思いながらリハビリしています。その中で、どのように思考している
のか、そのプロセスを模倣することは、プログラムを立てるにあたり、重要な根幹となります。
ですので、見学に参加するときは、先輩の介入における思考のプロセスを何か一つでも盗んでやろう、として入ってみてください。
では、具体的にはどのような点を見ればよいのでしょうか?
見学のときは、ここを見よう!
先に述べた通り、見学の目的は先輩の思考プロセスを学習すること。
でも、いきなり思考プロセスを学ぼう!と思ってすぐにできるものではありませんよね。
そこで、介入の核心をとらえる、見学に必要な5つのポイントをお伝えします。
OTとして臨床に出てからつねに基本となるポイントなので、しっかり頭に入れておきましょう。
超基本・見学に必要な5つのポイント
ポイントは下記の5つ!
- 今どのような状況で(疾患の状況、ADL能力、運動能力、精神機能、身体機能)
- 病前はどのような生活をしていて
- 目標はどこか(そこまで戻すのか、レベルを下げて終わりとするのか)
- そのために、どこにアプローチしているのか
- アプローチの方法論は何か
実はこれら、臨床で避けて通れない「フォロー」に入るため、事前につかまないといけない情報と同じです。
「フォロー」とは、自分の担当以外の人をリハビリする機会です。
リハビリ担当が休みの際に、代わりにリハビリを行います。
その際、申し送り、といって、リハ担当の方から病状説明、リハプログラムの説明があります。(ない場合もあるかもしれません)
その過程で、掴むべき情報が、まさに上記の5つなのです。
それだけ介入するうえで必要不可欠な情報だということです。
先輩の思考過程を盗むにあたり、学生さんは是非、「自分が次の日にフォローに行かないといけなくなる」と仮定して、上の5つの視点で見てくださいね!
質問は、5つのポイントベースで出せばOK!
臨床現場ではとにかく時間の余裕がありません。
そんな中で、先輩の邪魔をなるべくしないで学ぶためには、簡潔に、核心をついた質問が重要です。
質問のポイントは、先ほどの見学の5つの観点と同じです。

個人的な経験ですが、器具やアプローチ方法論を聞く学生さんが多いので、そこ以外で質問をしてもらえると違いを感じます!
ただ、5つの観点を覚えきれなかったり、どうしても自分に余裕がないときは、下のような簡易な質問でもいいのでしておきましょう。
- どんな疾患ですか?
- 今、どのポイントに対してリハビリしていますか
- そのほか、気になったこと
の3点でいいと思います。そこから得られる情報から、思考過程のエキスを吸えばいいと思いますよ。
まとめ
今回は、より学びを深めるための見学の仕方をお伝えしてきました。
学生や新人といった、実際の臨床現場での経験が浅い立場でいきなり見学は、見るポイントが明確でないと漫然と過ごしてしまうことが多いと思います。
先輩も、学生・新人である皆さんも、忙しいことに変わりはありません。
互いの時間を少しでも有意義なものにするために、見学の5つのポイントを頭に入れておきましょう!
皆さんの今後の見学が少しでも良い経験となりますように。
以上、OTだみんでした!
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