【保存版】効率UP!実践的医学的リハ介入概論
こんにちは!OTだみんです。
作業療法士の介入を考える上で、避けては通れない医学的な介入。
今回は、医学的リハ介入概論と題し、医学的リハの概観をご紹介していこうと思います!
登場人物

先輩役として解説していきます!

医学的リハについて、一緒に学んでいきます!
では、さっそく見ていきましょう!
医学的リハの構造
大分類

さて、今日は疾患のカテゴリーについて学習していきましょう!
すべての疾患は基本的にいずれかのカテゴリーに分けられています。
大きなカテゴリーとして思い浮かぶものはなんですか?

よく見る分類としては、
- 身体障害領域
- 精神障害領域
- 発達障害領域
- 老年期領域
に分けられますよね?

そうですね!
作業療法士が多く働いている医学分野では、それら4つが大分類として挙げられます。
医学分野の4つの領域
- 身体障害領域
- 精神障害領域
- 発達障害領域
- 老年期領域

今回は、この4つを詳しく見ていきましょう。
いわゆる「病院」にいる「患者」に対する作業療法ですね!

はい!わかりました!
身体障害領域

では、まずは、一番身近である身体障害領域を見ていきましょう。
これは、以下のような部位に分けて考えましょう。
- 頸
- 肩
- 肘
- 手
- 背中/腰
- 股
- 膝
- 足

つまるところ、いわゆる解剖学の体の部分ですね。

わかりました。
でも、同じ部位でも色んな病気がありますよね?
手でも色んな骨があるし、骨折の仕方もたくさんあると聞きました。

確かにそのとおりですね!
同じ部位でも疾患ごとに対応方法が変わりますが、たくさんの疾患の対応を全て別々に覚えるのは大変です。
今回は、「ある程度、共通の対応で治療ができる単位」という実用を重視した分類で解説していきますから、ひとまず上の分類を覚えていただければ問題ありません!
精神障害領域

では、次に精神障害領域を見ていきましょう!
- 脳卒中
- 高次脳機能障害
- 寝たきり(廃用症候群)
- うつ病
- 統合失調症
- 認知症

あれ?
寝たきりと脳卒中、高次脳機能障害は身体障害じゃないんですか?

確かに、脳卒中と寝たきり、高次脳機能障害は身体障害領域の病院に入院することが多いです。
しかし、介入方法自体は、身体障害領域の方法では不適切です。
よくある間違い!
例えば、
「片側の肩・肘・手に麻痺が残っていて、曲がったまま固まってしまっている場合にそれを治療しようとする」ケースを考えてみましょう。
この場合、
関節や骨や筋肉に問題があるわけではないので、骨折と同じようなストレッチでは改善しません。
司令を出している脳と筋肉の神経の繋がりを改善する必要があります。

「骨折と同じようなストレッチ」が身体障害領域の介入方法
「脳と筋肉の神経の繋がりを改善する」が精神障害領域の介入方法
ということになりますね!

なるほど!
ちなみに、精神障害領域の介入方法にはどのようなものがありますか?

精神障害領域の介入方法の例としては、「CI療法」や「認知神経リハビリテーション」などがありますよ!
- 精神障害領域の疾病の原因は脳
- 精神障害の結果、体に拘縮が起こり、活動性が落ちていくため、身体障害を合併しやすい
- 神経系では脳の影響の場合が精神障害、それ以外の神経の場合は身体障害と覚えましょう
発達障害領域・老年期領域

続いては発達障害領域と老年期領域について説明していきます。
実はこのふたつは近しい考え方で捉えられるので、セットで説明しますね!
- 発達障害ー発達過程(~20歳)に、外因ではなく、内因(遺伝や低酸素脳症など)のせいで脳や骨が障害を持っている
- 老年期障害ー精神機能や身体機能が加齢と共に落ちていく中で、身体障害や精神障害を誘発する

考え方の基本は身体障害、精神障害と同じであり、
「歳をとっていく過程でどこまでできるようにしていくか」
ということです。

では、発達障害と老年期障害は患者の年齢や原因こそ違いますが、
基本的な介入の方針は大きく違いはないということですね!

はい!
これはちょっと暴論で、専門的に掘り下げたら「違うよ!」とツッコミが入りそうですが、学生で、それも医学モデルの疾患を学び始めた方々にとっては、この考え方でやってもらえればOKです。

身体障害と精神障害のそれぞれの知識を習得することで、発達障害や老年期障害に応用させる事ができるということですね!
身体障害領域と精神障害領域の基本を習得する重要さがわかりました!

では、次回からは今回紹介した分類を一つ一つ掘り下げていきます。
引き続き頑張っていきましょうね!
お疲れさまでした!

はい!
お疲れさまでした!
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