【脱・新人】3年目までに習得しよう!生活行為向上マネジメント | 現状維持OTを脱す!

【脱・新人】3年目までに習得しよう!生活行為向上マネジメント

実習生・新人に向けて

【脱・新人】3年目までに習得しよう!生活行為向上マネジメント

こんにちは!OTだみんです!

今まで新人の作業療法士さんが、最低限の介入を行うためのヒントを載せた記事を書いてきました。

しかし、入職後、2年目、3年目になったら、もう少し本格的な作業療法を使えるようになって、後輩と差をつけてほしい!と思います。

OTだみん
OTだみん

年次が上がるほど、「どうして」そのような介入をするのか、後輩や他職から理由を問われる機会も増えてくると思います!

そこで、今回は、2~3年目にはぜひ習得してほしい考え方として、「生活行為向上マネジメント」を紹介いたします。

さっそく見ていきましょう!

生活行為向上マネジメントとは

生活行為向上マネジメントとはどのような思考法?

生活行為向上マネジメントは、OT協会が「国民にわかりやすく作業療法を伝えるために」作成しました。

OT協会は生活行為向上マネジメントのことを

日常生活や手段的日常生活活動など、人を生活を営むうえで必要な生活全般の行為を向上させるために、その行為の遂行に必要となる要素を分析し、計画を立て、それを実行する一連の手続きであり、支援の手法を指す

と表現しました。

よく、勉強会や本などに取り上げられる際にはMTDLPと表現されています。

Management Tool for Daily Life Performance : MTDLP

生活行為向上マネジメントのなりたち

そもそも、生活とは人にとって意味のある「生活行為」の連続から成り立っています。

その結果から満足感や充実感を得て、「健康である」と実感しているのです。

しかし、病気・老化・環境・社会の価値観などの原因で、生活行為の遂行が障害される状態が長く続くと、生活の意欲が低下し、ひいては介護が必要な状態に陥ると考えられています。

そこで、OT協会は、2008年度にて通所リハビリおよび地域包括センターに勤務するOTの協力を得て、OTが実際に支援した事例と思考過程を分析しました。

これにより、新人とベテランの視点の違いをならして、基準化し、各OTが提供できる質を一定にできるようにしました。

こうして、OT協会がMTDLPを作成しました。

生活行為向上マネジメントで用いるシートを詳しく紹介

生活行為向上マネジメントでは、作業療法士が評価・介入のプロセスに応じて「シート」と呼ばれるドキュメントに従い、クライアントの生活行為の向上を支援していきます。

ここからは、実際に生活行為向上マネジメントで使うシートの使い方を紹介をしていきます!

「シート」は以下からダウンロードできますので、照らし合わせながら使い方をイメージしてください!

では、さっそく見ていきましょう!

生活行為聞き取りシート

対象者が困っていると感じている問題や改善したいと思っていること
を聞き取り、生活行為の目標を明らかにするもの

  1. 聞き取りの前に生活史、作業歴、物的・人的環境を確認しておく
  2. できるだけ具体的な希望や困りごとを聞き出す

ここで具体的な生活目標を思いつかない場合には、ヒントを得るために興味関心チェックリストを使用する。

興味関心チェックリスト

生活行為聞き取りシートの際、具体的な目標を決めることが困難な場合に使用する。

  1. しているものは「している」マス、していない場合はしたいか、否かを確認する。したいものは「してみたい」マスに記入する
  2. している、していないにかかわらず興味があるものは「興味がある」マスに記入する
  3. いずれにもかからない場合、「している」マスに×
  4. してみたい、興味があるもののチェックした理由をつけてもらう。(複数の場合、優先順位をつけてもらう)

生活行為アセスメント演習シート

※シート記入前にADLをBI、IADLを改訂版FAIや老研式活動能力指標などで客観的に評価することを推奨されている。

  1. 緊急度、重要度が高いと思われる目標を選び、アセスメントを行う目標を生活行為目標に記入する
  2. 生活を妨げている原因を3観点に分け、記入する
  3. 肯定的側面を現状能力に記載、予後(可能性)を記載する
  4. ここまで記載したら、3か月程度で達成可能な目標を本人、家族と協業し、「合意目標」に記載する
  5. 合意目標に対し、現在の状況を「実行度」「満足度」を記載

生活行為向上プラン演習シート

※アセスメントに基づき、病院・施設内だけでなく、実際に生活行為を行う場面を想定し、具体的な支援のプランを立てる

  1. 合意目標を記載、PLAN(5W1Hを事前に考える能力)、DO(実行に際し必要な能力)、SEE(間違いや改善など修正、完了できたかどうかを評価する能力)を、工程分析し記載、できる動作、できない動作に分けて「できない」ものを抽出する
  2. 「できないもの」を基本的・応用的(生活行為の模倣・実動作、シュミレーション)・社会適応(環境因子)の3つに分けてアプローチを記載
  3. 本人、家族、支援者が何を行うかを明記する
  4. 目標達成、病院を退院、施設を退所したとき、プラン終了となり、達成の有無、実施期間を記載、実行度と満足度の変化を聴取し、効果評価となる

生活行為申し送り表

※在宅での生活行為の向上に向け、継続した支援が受けられるように使用される

  1. それぞれの項目に記載する。
  2. 福祉用具や支援の程度、詳細な行動能力を「特記事項」に記載

まとめ

この記事では、新人を卒業するために身に着けておきたい「生活行為向上マネジメント」という考え方に沿った作業療法のやり方を、シートの使い方を交えながら紹介してきました!

先輩OTの介入方法を標準化し、誰でも使いやすいように規格化したものが「生活行為向上マネジメント」です。

使わないのはもったいないですよね!

生活行為向上マネジメントの使い方に習熟して、根拠に基づいた作業療法を学んでいきましょう。

ここまで見ていただきありがとうございました!

以上、OTだみんでした!

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